FiiO X7用アンプモジュールのAM5をレビュー
開封
こんな箱に入って届きました。
AliexpressのFiiO公式から購入したものです。
中を開けるとアルミ缶のようなものが・・・
そして中には"Thank you for choice FiiO"と。なかなか粋な作りですね。
最後にアンプモジュールが出てくるという仕掛けでした。パッケージングとしては結構好きです。
特徴
AM5の一番の特徴に、出力が大きいということがあります。
FiiO公式の表を見れば一目瞭然で、X7付属のAM1の出力が200mWに対し、AM5は800mWと、かなりの差があります。
AM5は大型のヘッドフォン(HD800等)を鳴らすために作られたモジュールらしく、そのためこの大出力になっています。
また最大出力電圧も11Vp-pとあのChord社のMojoと肩を並べられるほどの出力を持ち合わせています。
オペアンプには高級なMUSES02を搭載し、バッファにはTPA6120を搭載しています。
MUSES02は言わずと知れたオペアンプなのでよいですが、TPA6120はSonyのPHA-3などにも搭載されていて、このチップ一つで大きな出力を得られるというとっても便利なICです。
音
肝心な音についてです。
一聴してわかるのが低音のスケール感で、どっしりとした低音が耳に飛び込んできます。また音場も広く、個人的にはAM3Aよりもイヤホンによっては広いと感じます。
音の傾向としては少しドンシャリな特性で、かまぼこ型のイヤホンとの相性は良いと感じます。
スピード感のある音と言うよりもまったりとした雰囲気のある音のためメリハリの有るイヤホンやヘッドホンと組み合わせると相性が良いように感じられます。
また、アンプ自体にそこそこの味付けがされているので意外と相性の差があると感じられます。というよりも重低音が出るイヤホンまたはヘッドホンではないとまずこのAM5の実力は発揮できません。実際いくつか手持ちのイヤホンで試してみたのですが、この特徴が顕著に出るようで、AM5にはXBA-A3よりもCKR10やT8ie mk2のほうが相性が良かったりということがありました。イヤホンではBA型よりもD型のほうが相性が良いです。
ホワイトノイズはなく、感度の高いT8ieでも特に目立ったノイズは感じられませんでした。
電池持ち
正直な話電池持ちは他のアンプモジュールに比べてかなり悪いです。
5時間はまず持ちますが物足りないというところでしょう。
所有しているX7のバッテリー自体かなり劣化していると思うのでX7 mk2で使う場合はだいぶこの電池持ちは改善されると思います。
その他
発熱がそこそこあります。
布団の中などで再生したまま放置しておくと少し手で持つのも危ないくらい熱くなります。
机において再生している分では特に気になりません。
まとめ
AM5。いいモジュールですね。特にパワーには困らないアンプなので下手するとそこらのポタアンよりもパワーが有るなんてことも・・・
音にはかなり味があるので好みが分かれると思います。
これから入手される方はAliexpressにてたまに半額セールが行われるのでその機会にぜひ入手してみてはいかがでしょうか。