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FiiO X7用アンプモジュールのAM3をレビュー

FiiOがX7用に発売したアンプモジュールのAM3をレビューします。

 

 

AM3はまだAM3Aが発売される前に販売されていたアンプモジュールで、名前こそ似ていますが、中身は全く違います。そんなアンプモジュールです。

前回の記事でAM3は中古ですら見かけないと書きましたが、なんと探してみたらヨドバシカメラに在庫がありました。(3月15日現在では販売終了)

 

そんなこんなで入手したAM3をレビューしていきます。

 

 

 

1,特徴

AM3の特徴はAM3A同様3.5mmシングルエンド出力と2.5mmバランス出力を備えていることです。

 

AM3の2.5mmバランス出力はAstell&kernのピンアサインと一緒のため基本的に市場に出回っているどのケーブルでも使用できます。

 

AM3のオペアンプとバッファにはすべてTIのOPA1622が使用されています。

バランス出力のために4基とシングルエンド出力のために2基となかなか豪華な構成になっています。

この構成のため、バランス出力はフルチャネルで行われます。

豪華な構成のぶん、バッテリーの駆動時間は最低6時間と短いです。

 

このAM3もまた、AM3Aと同様FiiO X7と色が合いません。

 

ですが、ケースをつけてしまえば隠れてしまうので気にすることはありません。

 

2,音

結論から言えばAM3Aよりも音質は良いです。

 一聴してわかるのが、AM3AよりもAM3のほうが元気だということです。

 そしてだんだんと長い時間聞いているとわかってくることがいくつかあります。

AM3AよりもAM3のほうが音の分離がよく、特に高音の抜けがよいです。

AM3Aだとどこかもやもやした印象を受けていたのですが、AM3ではそれがなくなり、さわやかな印象に変わります。

しかし、AM3Aにもいいところがあります。

AM3は外部ノイズに大変弱く、スマホなどの電子機器が近づくとすぐにノイズ拾ってしまいます。音楽の静かな部分のみでそれが目立つのならば問題はないのですが、盛り上がっている場面でもそれが聞こえてきてしまうのですこしやっかいです。

それに対してAM3Aはスマホなどの外部ノイズに強く、それらを近づけてもノイズを拾うことはありません。

そのため、電車通勤などで使用される方はAM3だとなかなか厳しい部分があると思います。

 

ただ、音だけで言えばAM3のほうが良いので、ノイズに左右されない環境で使用するのであれば、圧倒的におすすめです。

 

3,電池もち

 AM3の低電力版であるAM3Aと比べるとやはり電池もちは悪いです。

とはいえそこそこバッテリーが劣化したX7でも5時間は持ちます。

 

4,まとめ

 

AM3、私的にはとても気に入っています。

今では入手が難しくなってしまいましたが、もし手に入れることができる機会に巡り合ったその時は、絶対に手に入れて置くことをお勧めします。