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FiiO X7用アンプモジュールのAM3Aをレビュー

 

 FiiOがX7/X7 mk2用に発売したアンプモジュールAM3Aを軽くレビューします。

 

 

 

AM3AはX7 Mk2と抱き合わせで発表されたアンプモジュールで、もともと販売されていたAM3の省電力版ということになります。このAM3Aの発売に伴って、AM3の販売は終了となったため、今では入手が困難になっています。

 

オリジナルAM3とAM3Aではオペアンプの違いもありサウンドがかなり違うといった話も聞くので入手してみたいところですが、いかんせん中古ですら見かけないのでなかなか聴き比べをすることは難しそうです。

開封

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AM5と同じ箱に入って届きました。

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中を開けるとやはり缶ケースが。 

 

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そして"Thank you choice FiiO"の袋が。

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最後に本体が現れます。(画像はAM5ですが…)

特徴

 AM3Aの一番大きな特徴は2.5mm4極バランス出力と3.5mm3極シングルエンド出力が備わっていることです。

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2.5mm4極バランス出力のピンアサインはAstell&Kernと同じのため汎用性があります。

推奨はされていないでしょうが3.5mmと2.5mmで同時に出力、なんてこともできます。

 

 オペアンプとバッファにはTI社のOPA926を2基とAD8620をを使用しています。

AM3との大きな違いはこの点で、 AM3ではOPA1622を6基採用しています。

しかし省電力版のAM3AではこのOPA1622を2基採用と少なくなっています。

そのためバランス出力の際にフルチャネルでの出力ではないということになります。

ただしバッテリーの消費は改善されています。

AM3の公称駆動時間が6時間なのに対し、AM3Aでは8時間と2時間のアップになります。

 

 AM3AはX7 Mk2用に開発されたモジュールなだけあってX7とは色が合いません。

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AM3Aのほうが若干明るい色になっています。

 

 2.5mmバランスの方から。イヤホンはT8ie mk2になります。

 DP-S1との比較になります。

 一聴してわかるのが音の立体感で、DP-S1では音が平面的に広がりますが、AM3Aでは音が前後左右にひろがる立体感のようなものが感じられます。DP-S1に比べアンプにパワーがあるので、低音に力強さを感じられます。

 アンプ側での味付けは少なく、AM5みたいに味付けしてますよ~というタイプではありません。むしろスッキリしています。AM5同様に解像力はトップクラスです。

 アンプ自体の特徴は高域寄りで、スピード感のある音です。音の余韻は少なく、前述の通り味付けは少ないです。

 T8ie mk2ではホワイトノイズが少し感じられたのでANDROMEDAなどの感度の高いイヤホンでは要注意かもしれません。

 

 3.5mmでは2.5mmに比べ音のヌケが悪くなります。それにともなってスピード感も減少し、全体的におとなしい音になります。ただ、基本的には2.5mmのサウンドと同じ傾向です。

 

 

 

電池持ち

 電池持ちは前述の通りAM3の省電力版ということもありX7用アンプモジュールの中ではいい方です。

 だいぶ劣化しているX7でも6時間はまず持ちますので、新品のX7やX7 mk2ならば8~9時間は持つと思われます。

 

その他

発熱もありますが、AM5ほどではないので気にすることはないでしょう。

 

まとめ

AM3Aもいいアンプモジュールです。AM5同様パワーの有るアンプなのでよっぽど能率の悪いイヤホン、ヘッドフォンでない限り鳴らす上で困ることはないと思います。

こちらもAliexpressのFiiO公式にて半額セールが行われることがありますのでぜひ手に入れてみてください。